京都市西京区にて屋根カバー工法
2022/12/21
京都市西京区にて屋根カバー工法を行いました。
先日のブログでもお伝えしたように、屋根カバー工法は近年の屋根リフォームにおいて非常に人気の高い工事です。
カバー工法が人気の理由として、他の屋根修理の工法には無い数多くのメリットがあるからですが、その中でも「屋根葺き替えより工事費用を抑えることができる」というのが一番大きな理由ではないでしょうか。
どうしてカバー工法は屋根葺き替えより工事費用を抑えることができるのか?
理由は、その作業工程にあります。
屋根葺き替えを行う場合、まずは既存屋根の屋根材をすべて撤去します。
これは屋根材をすべて新しいものに交換するためであり、同時に屋根材を撤去することでその下に敷いてあるルーフィングや下地を触ることができ、ルーフィングや下地まですべて交換・修繕を行えるようにするためです。
一方カバー工法では、既存屋根はそのまま新しい屋根材の下地として再利用するため、この既存屋根材の撤去という作業を必要としません。
この撤去作業が工事費用に大きく影響します。
撤去の際には既存屋根材を捲る作業、そしてその一枚一枚を地上に降ろす作業が発生し、時間も手間も発生します。
そのため、カバー工法では発生しない職人の工賃が発生し、さらには撤去した建材の処分費用も発生するのです。
例えば屋根瓦の撤去費用は業者によって異なりますが、全国平均で3,000円~4,000円/㎡と言われています。
30坪の瓦屋根の場合だと、300,000円~400,000円が撤去費用として必要となります。
さらに、処分費用の全国平均は2,000円~3,000円/㎡、30坪の瓦屋根なら200,000円~300,000円もかかってしまう計算になります。
撤去費用と処分費用を合わせると約500,000円〜700,000円。
これが、屋根葺き替えとカバー工法で工事費用が大きく変わってくる大きな要因なのです。
上記は瓦屋根の場合ですが、アスベストが含まれるスレート屋根の解体の場合は、さらに費用が高額になるケースもあります。
屋根材を含む建築材は、2006年に全面的にアスベストの使用が禁止されました。
しかし、それ以前に建てられた住宅では未だにアスベストが含まれる建材が使用されたままになっています。
そのアスベストの処分費用が高額なため、アスベストが含まれるスレート屋根では処分費用が思いがけないほど高額になる場合があるのです。
このように、費用だけを見るとカバー工法の方が魅力的に見えますが、屋根葺き替えはそれだけ費用が高額な分、屋根のリフォーム効果としてはカバー工法より上になります。
何より下地からルーフィングに至るまで、屋根を構成するすべてが新調・修繕されるので、言い換えれば屋根が新品の状態になるのです。
一方カバー工法では既存屋根はそのまま利用するため、下地やルーフィングのリフォーム効果は望めません。
さらに、もし下地やルーフィングの劣化がひどい場合にはそもそもカバー工法を選ぶことができず、屋根葺き替えでないと対応できません。
どちらの工法が屋根に適しているかは、屋根修理職人による屋根診断が必要となります。
山口板金では、現地調査の段階から代表の山口が直接対応、お住まいごとに異なる屋根の症状を的確に診断し、お客様のご要望もしっかり伺った上で最適な工事プランをご提案します。
京都で屋根修理・屋根リフォームをご検討中の方は、ぜひ山口板金にお気軽にお問い合わせください。