京都市北区にて築50年の土葺き屋根をスーパーガルテクトに葺き替え
2024/06/07
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
北区のお住まいのお客様より、弊社公式LINEから雨漏り修理と葺き替えのご依頼をいただきました。
できればすぐにでも工事されたいとのことでしたので、さっそく現場にお伺いしてまずは現地調査を行いました。
築50年とのことで、瓦のズレが原因で下の葺き土が濡れ、それが下まで漏れてきたことよって雨漏りが起こっていました。
下地まで傷みが見られたためなっていたので、葺き替えをご提案。お客様も「今の瓦屋根をSGL屋根に葺き替えしたい」とのご希望でしたので、スーパーガルテクトをご提案し、葺き替えを行いました。
京都市北区にて土葺きの瓦屋根をスーパーガルテクトに葺き替え工事を行った様子をご紹介いたします。
施工内容
既存瓦の撤去
まずは現在の瓦をめくって撤去していきます。
瓦の下に土が見えますが、こちらが葺き土です。
瓦は、このようにして一枚一枚手で撤去していきます。瓦は、一枚あたり約2.7kg~3.6kgあります。
下に葺き土がある土葺きの屋根で、下の葺き土という土が雨を吸い込んで乾燥するという仕組みになっています。
しかし瓦がずれてしまうと、入り込んだ雨が長期間土に浸み込むことで土が流出し、雨を防ぐことができなくなって雨漏りを起こしてしまいます。
葺き土の下には今のルーフィングの代わりに杉皮が敷かれていますが、入り込む雨が多いと水が漏れてします。
▷参考記事:京都で多い土葺き瓦屋根 雨漏りの原因と修理方法について
瓦を撤去した状態
瓦を撤去した状態です。
防水の役目をする杉板が劣化してボロボロになって崩れています。
また下地のバラ板にも腐食が見られました。
今は構造用合板を下地として使用していますが、昔はこうしたサイズも長さもバラバラのバラ板と呼ばれる板を使用していました。
垂木の設置
このバラ板の上から、垂木を組んでいきます。
構造用合板の施工
垂木の上から新しい下地として野地板を張ります。
こうすることで古い下地と新しい下地の間に隙間ができて換気の層ができるため、湿気に対して強い屋根になります。
ルーフィング施工
新しい下地の上から現在の防水の役目を行うルーフィングを張っていきます。
段差になる部分は立ち上げて重なるように張っていきます。
エコルーフという通気性に優れたルーフィングを使用しています。
スーパーガルテクトの施工
ルーフィングの上から屋根材を葺きます。
使用したのはアイジー工業の「スーパーガルテクト」です。
スーパーガルテクトは基材がガルバリウム鋼板を改良したSGL鋼板で、ガルバリウム鋼板よりもさらに錆びにくい屋根材です。
耐久性が高いだけでなく、断熱性にも優れているので、夏の暑さを緩和して冷暖房費を抑える効果も期待できます。
お色は「シェイドモスグリーン」をお選びになられました。
SGL鋼板について詳しくは下記をご覧ください。
▷参考記事:ガルバリウムより高性能なSGL(エスジーエル)鋼板とは?
換気棟の取り付け
換気棟の取り付けも行いました。換気棟を取り付けることで、高いところに暑い空気が上がっていく性質を利用して効率よく換気が行えます。
建物を劣化させる内部結露対策や、夏の暑さ対策にも有効です。
▷参考記事:屋根の「換気棟」とは?役割やメリット・デメリットを解説
棟部の施工
最後に棟を施工します。貫板を腐食に強い樹脂製のタフモックを使用しています。
施工後
こちらが施工後の様子です。
寒冷地域なので雪止めも取り付けています。
施工担当者より
この度は山口板金にご依頼いただき誠にありがとうございました。
土葺きは昭和初期頃までよく使用されていた工法です。
屋根にたくさん土を載せるので重みがあり、地震で被害が多かったこともあって現在では使用されていません。
土葺きの屋根で瓦のずれや割れがおこって放置されていると、雨が入り込んで土が流出し、雨漏りを起こしてしまいます。
40~50年前に建てられた家で、屋根のメンテナンスや点検をされていない方は、これから梅雨が来る前に一度一度点検を受けられることをおすすめいたします。
土葺きの屋根は重量もありますので、軽くて断熱材付のの屋根材に葺き替えることで、軽量化と断熱効果も得られます!
京都市で屋根修理や屋根の軽量化などをご検討の方は、屋根の専門職人・山口板金に一度ご相談ください。
お見積り、現地調査、屋根の点検は無料で行っています。
現場住所 | 京都市北区 |
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施工内容 | 屋根葺き替え工事 |
築年数 | 約50年 |
施工箇所詳細 | 屋根全体 |
施工期間 | 3日 |
使用屋根材1 | スーパーガルテクト(シェイドグリーン) |
工事金額 | 93万円 |