京都市西京区にて葺き替え・屋根軽量化工事〈瓦からガルバリウム〉
2022/07/15
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
こちらのお客様は古い瓦屋根の葺き替えと、地震が心配なので屋根の軽量化をしたいというご相談をいただきました。
調査したところ陶器瓦に大きな劣化は見当たりませんでしたが、かなり築年数が経過しているため全体的に経年劣化が見られました。
最近では特に大きな劣化がなくとも耐震を考慮されて、重い瓦屋根から軽い金属屋根への葺き替えを行われるお客様は増えておられます。
軽くてコストパフォーマンスに優れた屋根材をご希望でしたのでガルバリウム鋼板による立平葺きをご提案いたしました。
京都市西京区にて行った瓦屋根からガルバリウム鋼板への葺き替え工事の様子をご紹介いたします。
施工の様子
施工前
こちらは施工前の様子です。
瓦の割れなど大きな破損は見られませんが全体的に経年劣化が見られます。
既存の瓦の撤去
葺き替え工事ですので古い瓦を解体して撤去します。
瓦の下にある土も撤去するので結構な廃材が出るのですが、工事で出た廃材はすべて弊社でお引き取りいたします。
撤去後にはブロアーなどを使ってごみや埃を取り除いてきれいに掃除をします。
古い下地が見える状態です。このような下地を「トントン葺き・枌(そぎ)葺き」といい、「サワラ」という木を約1mmほどの薄さにして重ねて葺いています。サワラは水に強くて腐りにくいため、防水シートの代わりを果たしていました。
既存の瓦の撤去
瓦屋根を撤去したところに、上から野地板(構造用合板)を張ります。
野地板は屋根を支える下地となる部分です。隙間ができないように慎重に張り合わせていきます。
防水シートと新しい屋根材の施工
野地板の上から防水シートを施工して、新しい屋根材を葺きます。
立平葺きはあらかじめ長尺にカットした板金を現場で施工していくため工期が短く、コストパフォーマンスに優れた葺き方です。
他にも横にさえぎるものがないので排水性にも優れ、メンテナンスのしやすい屋根でもあります。
工事によって期待できる効果
今回は既存屋根をすべて撤去し、新しい屋根を構成していく葺き替え工事となるため、屋根のリフォームとしては各種屋根工事の中でも最も効果的です。
表面の屋根材だけでなく、下地まですべてやり替えるため、下地やルーフィングに劣化・損傷がある場合でも綺麗に蘇らせることができます。
今回のように瓦屋根からガルバリウムへの葺き替えは、屋根の軽量化としても大きな意味があります。
瓦の重量は1㎡あたり約50kg、一方ガルバリウムは5kg。なんと10倍近くの重量差があります。
屋根全体が重たいと建物自体の重心が高くなってしまい、地震が起こった際に揺れの影響を受けやすくなります。
そして、揺れは建物躯体へも深刻なダメージを与えてしまい、建物の寿命そのものを縮めます。
しかし、屋根を軽くして建物の重心を下げてあげると、地震の揺れの影響が少なくなるのです。
屋根の重さが10分の1になる瓦屋根からガルバリウムへの葺き替えは、耐震性の向上という観点からも非常に効果的な工事となります。
平成30年度の国土交通省によると、京都の皆様が住まいにおいて重要と思う項目のトップ3は、
1位:治安
2位:日常の買い物などの利便
3位:地震時の安全性
やはり数年から十数年の内に南海トラフ地震が起こると予測されている関西では、地震対策への関心が高まっているようで、瓦屋根が多い京都ではその傾向は顕著なようです。
今回のような葺き替え工事であっても、天候の影響さえ受けなければ施工期間5日という短期間でリフォームは完了します。
ご自宅の耐震性が気になる方は、屋根の軽量化をご検討されてみてはいかがでしょうか?
やがてくる災害に備えて、短期間で済むリフォームを行い備えましょう。
お客様へのお礼
綺麗になった屋根を屋根をご覧いただき、施主様にも大変お喜びいただきました。
この度は山口板金にご依頼いただきありがとうございました。
また何か気になることなどございましたらお気軽にご相談ください。
京都市での瓦屋根の葺き替え工事や屋根の軽量化は山口板金にお任せください!
現場住所 | 京都市西京区 |
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施工内容 | 屋根葺き替え(立平葺き)・屋根軽量化 |
施工箇所詳細 | 屋根全体 |
施工期間 | 5日 |
使用屋根材1 | ガルバリウム鋼板 |