京都市下京区にて屋根修理〈カラーベストからスーパーガルテクトへのカバー工法〉
2025/07/04




お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
屋根が劣化しているので修理をしてほしいとのご依頼をいただきました。
実際に現地で拝見させていただくと、屋根が白っぽく変色しており、ところによっては茶色い錆びのようなものが確認できます。
こちらの屋根はセメントと繊維を原料にして作られているカラーベストのスレート屋根です。
薄い板状の屋根材で、軽量で、施工しやすい屋根材ですが、割れやすく、色あせしやすいなどのデメリットがあります。
また、2000年以前よりも前に製造されているカラーベストはアスベストが使用されているものがあり、既存の屋根として使い続けていただくには問題ありませんが、修理や解体をおこなう場合は注意が必要です。
今回は既存の屋根を残し、上から新しい防水シートと屋根材を設置するカバー工法を採用させていただき、屋根材には耐久性の優れたスーパーガルテクトを選ばせていただきました。
施工前


施工前の屋根の状態です。
白く色褪せてる部分も多く、雨がたまり、金属と触れている部分から錆びが移り、茶色っぽくなっているところも見受けられます。
施工中
ルーフィングシートを設置


今回カバー工法を採用していただいてるので、まず既存の屋根の上から屋根用下葺きシートを設置していきます。
使用させていただきました屋根用下葺きシートはエコルーフとよばれるもので、通常のルーフィングシートとは違い、非常に通気性が優れているものです。
屋根内に湿気がたまらず、腐食や、カビの発生を防ぐことができます。
屋根葺き〈スーパーガルテクト〉
防水シートの上から屋根材スーパーガルテクトを設置していきます。
こちらのスーパーガルテクトは高耐久性ガルバリウム鋼板が使用されており、耐久性が優れている屋根材になります。
スレート屋根と比較すると、約4分の1ほどの重さしかなく、金属のため割れることもないので、地震にも強いです。
貫板設置


貫板を設置していきます。
貫板は次に設置する棟板金の下地になる薄い板状のものです。
棟板金は雨水の侵入を大切な役割がありますが、貫板をはさむことによって、しっかりと固定されるようになります。
棟板金設置


次に屋根の頂上部、屋根材の面と面が接しているつなぎ部分に棟板金をとりつけます。
つなぎ部分は雨水などが侵入しやすい場所ですが、棟板金でカバーすることで、雨漏りを防ぐことができます。
また、屋根材と屋根材を固定し、強風や、雪などのときも屋根が外れないようにします。
換気棟設置

換気棟を屋根の頂上部につけていきます。
こちらを取り付けることによって、屋根内にたまった熱や湿気を逃し、木材の腐食を防ぐ効果が期待できます。
また、シロアリは湿度の高い場所を好むので、シロアリ被害を防ぐ効果もあります。
施工後


これにて完工です。
濃いグレー系のお色の屋根材を選ばれ、落ち着いた雰囲気になりました。
担当者からのコメント
このたびは「山口板金」にご依頼をいただき、誠にありがとうございました。
既存の屋根ではカラーベストのスーレート屋根を使用されおりましたが、スレート屋根は軽量で耐震性がある一方で、割れやすく、色あせも目立つ屋根材ですので、定期的なメンテナンスが必要となります。
現時点では、雨漏りはまだ発生されていないとのことでしたが、メンテナンスを怠ると、気づいたときは、屋根内に雨水が染み込み、大量のカビが発生したり、下地部分が腐食したりと、大切な住宅の寿命を早めることも。
定期的にメンテナンスをおこない、必要なら屋根工事をご検討いただければと思います。
また、製造された年代によってはアスベストが含まれるものもありますので、築年数が古い住宅でありましたら専門家によって調べてもらうことをおすすめしています。
2004年以降はアスベストの使用が全面禁止となりましたが、それ以前に建てらてた住宅でカラーベストをご使用されている場合はご注意ください。
京都での屋根工事や、雨漏り修理など、お困りのことがありましたら、お気軽に「山口板金」にご相談ください。
現場住所 | 京都市下京区 |
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施工内容 | カバー工法 |
築年数 | 40年 |
施工箇所詳細 | 屋根全体 |
施工期間 | 2日 |
使用屋根材1 | スーパーガルテクト |