京都市右京区にて屋根葺き替え工事
2022/12/01
京都市右京区にて屋根葺き替え工事を行いました。
近年、屋根を重たい屋根材から軽量な金属屋根に葺き替えるリフォームが注目を集めていますが、理由は耐震性です。
建物の重量は柱や基礎部分が支えています。
しかし地震や台風などの強風が起こると建物自体が揺らされることになります。
揺れが起こると遠心力が働き、建物が重ければ重いほど柱や基礎部分には大きな負荷がかかりますし、屋根が重ければ重いほど遠心力が強くなり、揺れが増大してしまうのです。
遠心力については、振り子を想像するとわかりやすいかもしれません。
例えば紐の先にティッシュを付けて揺らしても大きく揺れることはありません。
しかし、ティッシュよりもはるかに重量のあるビー玉などを取り付けて揺らせば、振り幅は大きくなりますし移動する際の力も増大します。
これは建物も同様で、屋根が重たければ重いほど地震の際の揺れが大きくなり、建物に負荷がかかってしまう訳です。
逆に、屋根を軽くすることで揺れを軽減することができ、柱や基礎部分にかかる負荷も抑えることができるのです。
また、屋根を軽量化するのは建物にかかる負荷や揺れを軽減する以外にもメリットがあります。
それは、地震の際に屋根材が落下した場合の被害の軽減です。
例えば大地震の際、屋根材が日本瓦やセメント瓦だった住宅では、地震によって瓦が落下して割れたために脱出経路を割れた瓦が塞いでしまい、靴を用意できずに脱出に苦労したという事例もあります。
そこまで緊急時でなくても、落下して割れた屋根材が飛散することで、通行人が怪我をしたり周辺のものが破損するといったケースも考えられます。
金属屋根など軽量な屋根材に葺き替えることで、建物にかかる負荷や揺れを軽減するだけでなく、万が一屋根材が落下した際の被害も最小限に抑えることができるのです。
さらに言えば、耐震基準に適合した耐震工事を行っていれば、想定外の巨大地震が発生した場合でも住人の安全が守られる、安全に避難できる時間を確保することが可能になります。
スレートから金属屋根、金属屋根から金属屋根への葺き替え工事では外観がそこまで大きく変わることはありません。
しかし、瓦から金属屋根の葺き替えでは建物の外観・雰囲気が大きく変わってしまいます。
「瓦屋根の外観が気に入っているから、瓦から違う屋根材に変えたくない」という方は、陶器瓦やセメント瓦から軽量瓦への葺き替えがおすすめです。
軽量瓦で有名なのがケイミュー株式会社から販売されているROOGA(ルーガ)ですが、従来の瓦の半分以下の重量で、スレートとほぼ同程度の重量まで軽量化されています。
そのため、外観は瓦のままに屋根の重量を半分以下まで軽減することができるのです。
ただし、名前こそ「軽量瓦」ですが、軽量屋根の代表格である金属屋根(ガルバリウム鋼板)と比べるとまだまだ重量のある屋根材ですので、その点には注意が必要です。
山口板金では、皆様の屋根・建物を的確に診断し、お住まいごとに最適な屋根材を提案させていただいております。
京都で屋根葺き替え工事、屋根軽量化工事をご検討中の方は、ぜひ山口板金にお任せください!