京都府長岡京市にてスレート屋根から金属屋根へのカバー工法
2023/01/18
京都府長岡京市にてスレート屋根から金属屋根へのカバー工法を行いました。
今回のご依頼ですが、施工前の写真をご覧いただくと特に大屋根は屋根材の劣化が目立ちます。
スレートは他の屋根材より導入コストが抑えられる反面、耐久性が屋根材と比べてそこまで高くありません。
そのため、10年〜15年に一度の周期で塗り替えが必要であり、もし塗り替えを行わず放置すると防水性が損なわれ、今回のように色褪せやひび割れといった劣化が起こります。
このまま放置し続ければさらに屋根材は劣化が進み、雨漏りなど大きな被害の原因ともなりかねません。
今回は大屋根の劣化状況から、塗り替えではなく屋根材のやり替えの方が今後のメンテナンス頻度が下がりますし、経済的にもお得になるのでカバー工法をおすすめさせていただきました。
写真のようにカバー工法では、既存屋根をそのまま屋根下地として利用します。
そのため、葺き替え工事のように既存屋根の撤去作業、そして撤去した後の廃材処分費用が発生しないので、葺き替え工事と比べて大きく工事費用を抑えることができます。
ただし、カバー工法が採用できるのは屋根の劣化が表面の屋根材までで止まっている状況に限られます。
もし屋根材の劣化が進み、屋根材の下に敷いてあるルーフィングや屋根下地にまで雨水が侵入し、屋根下地に浸水・腐食が起こっている場合は、カバー工法はおすすめできません。
カバー工法を行なってしまうと、屋根下地の劣化部分を修繕することができず、言わば劣化を無視して臭いものにフタをするといった状態になってしまうからです。
ここまで劣化が進行している場合は、カバー工法ではなく葺き替え工事一択になってしまうので、やはり屋根は被害が大きくなる前の早め早めのメンテナンスが大切です。
こちらが完工後の様子です。
カバー工法を行うと、施工後は既存屋根と新しい屋根の二重構造になります。
二重構造になることで遮音性や断熱性が向上するといったメリットもありますが、同時に屋根全体が重たくなるというデメリットもあります。
屋根が重たくなると、建物の耐震性が下がり地震の際の揺れが大きくなり、建物全体により大きな負荷がかかってしまいます。
そのため、カバー工法ではできる限り屋根の重量増加を防ぐために、軽量な金属屋根が使われるのが一般的です。
金属屋根を取り扱うには、屋根材を加工する技術が必要となりますが、山口板金では各種屋根工事の中でも特に金属屋根の施工を得意としています。
京都でのカバー工法、そして金属屋根の施工は山口板金にお任せください!