京都市北区にてスーパーガルテクトでのカバー工法
2022/09/11
先日、京都市北区にてスーパーガルテクトでのカバー工法を行いました。
カバー工法は近年の屋根修理・屋根リフォームで非常に人気の工法です。
当サイトの他の施工実績、あるいは豆知識でもご紹介しているように、カバー工法には様々なメリットがあります。
中でもお客様にとって一番大きなメリットは、葺き替え工事と比べて費用を抑えることができる点です。
カバー工法は既存屋根の上に新しく屋根材を被せる工法になるので、既存屋根の解体・撤去費用が発生せず、さらに廃材の処分費用も不要です。
さらに、屋根の断熱性・防音性・防水性が高まる、工事期間が短くて済むなど、嬉しいメリットがあります。
そうなると、「屋根リフォームは全部カバー工法で良いんじゃない?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、どんな屋根材であっても工法であってもデメリットは存在します。
まず、繰り返しになりますが、カバー工法は既存屋根の上に新しく屋根材を被せる工法です。
そのため、屋根が既存屋根と新しい屋根材の二重構造になります。
二重構造になることで、断熱性・防音性・防水性が高まるというメリットもありますが、一方で屋根が重たくなるというデメリットがあります。
そのため、カバー工法では非常に軽量な屋根材である金属屋根を使うのが一般的ですが、いくら軽いと言っても既存屋根だけの状態より重量が増すのは避けられません。
屋根が重くなるほど住宅への負担が大きくなり、耐震性も低くなります。
そのため、耐震性が気になる方は、カバー工法で屋根を二重構造にするより、既存屋根を撤去して新しく金属屋根を葺く「葺き替え工事」の方がおすすめです。
さらに、カバー工法は既存の屋根材を選ぶ工法なので、屋根材によっては施工ができない場合があります。
カバー工法は、平板スレートやアスファルトシングルなどの表面が平らな屋根に対して行う工法で、瓦や波板スレートのような凹凸の多い屋根には施工できません。
また、上記の「屋根の重量が増して耐震性が低下する」といった理由から、元々重量がある瓦屋根へさらに重量を増やしてしまうカバー工法は不向きとなります。
そして、カバー工法は劣化が進んでいる屋根には不向きです。
古いトタン屋根やスレートへのカバー工法は技術的には可能ですが、築年数が経っている場合、屋根材だけでなくその下の下地まで傷んでいる場合が多いです。
スレートであれば新築からおよそ15年程度、最近の性能が良くなった金属屋根ではなく古いトタン屋根などの金属屋根ではおよそ10年程度で、下地やルーフィングにも何かしら劣化が生じます。
ルーフィングについては、既存屋根の上から新たにルーフィングを敷くので大きな問題にはなりませんが、下地の劣化をそのままにしてカバー工法を行なってしまえば、「臭い物に蓋をする」状態になってしまいます。
劣化した下地をそのままにしてしまえば、悪化することはあっても良くなることは決してありません。
屋根下地の劣化が激しい場合はカバー工法ではなく、しっかり屋根下地も修繕できる葺き替え工事を行う方が良いでしょう。
このように、屋根工事の各工法のメリットだけでなくデメリットもしっかり把握しておくことで、より正しい工法を選択することができ、失敗しない屋根修理・屋根リフォームを行うことができるようになるでしょう。
山口板金では、しっかりと現地調査・屋根診断を行い、お客様のご要望に沿った最適な工事プランをご提案させていただきます。
また、提案するプランについて、なぜこの工法が良いのか?違う工法を選んだ場合にどういうデメリットがあるのか?なども丁寧にご説明させていただきます。
京都でカバー工法、各種屋根修理・屋根リフォームをご検討中の方は、ぜひ山口板金にお任せください!