長岡京市にてパミール屋根の雨漏り修理〈スーパーガルテクトでカバー工法〉
2022/06/28
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
長岡京市のお客様から三階の寝室の窓付近から雨漏りがしている、屋根がボロボロで築30年以上たっているので葺き替えも検討しているとのご相談をいただきました。
現地にうかがうとこちらの屋根は「パミール」という屋根材で、社会問題にもなった耐久性に問題のあるもので、パミール特有の剥離が起こります。こちらも屋根全体に剥離が起こっていました。
パミール屋根は塗装ができないため、スーパーガルテクトによるカバー工法をご提案いたしました。
パミールは吸水性が高いので結露を防ぐために換気棟の取り付けも行っております。
先日、長岡京市にておこなったパミール屋根の雨漏り修理・カバー工法の様子をご紹介します。
施工の様子
施工前の様子
こちらが施工前の様子です。
こちらの屋根材は「パミール」といって社会問題にもなっている屋根材です。
アスベストが禁止されはじめた頃にノンアスベストの屋根材として発売されましたが、耐久性に乏しく、施工から7年ほど経つと屋根材が層状に剥離しはじめ、10年でボロボロになってしまいます。
屋根材の下側が捲れてきているのが写真でもわかるかと思います。
耐久性に大きな問題があることから、現在は製造中止になっている屋根材です。
パミール屋根について詳しくは下記の記事もご参照ください。
▷参考記事:パミール屋根の見分け方と対処法について解説
既存棟の撤去
まずは既存の棟を撤去します。
ルーフィングの施工
そして現在の屋根材の上からルーフィングを施工します。
今回使用したルーフィングは田島ルーフィングの「ニューライナールーフィング」。
不織布で製造されていることから丈夫で厚みがあり、耐久性に期待できます。耐久性の高い屋根材には、ルーフィングも見合った耐久性のものを使用することで、メンテナンスの時期をそろえられる利点があります。
ルーフィングは雨漏りから守る要となるため、山口板金ではルーフィングにこだわっています。
ルーフィングにこだわるところはあまり多くないのですが、ルーフィングがあまり安いものだとシール性に乏しく、耐用年数も低くなり、スーパーガルテクトのような高い耐久性の屋根材だとルーフィングだけ先に傷むこともあるため、屋根材と揃えるのが理想です。
屋根材の施工
今回使用した屋根材は「スーパーガルテクト」です。
スーパーガルテクトは、屋根材と断熱材を一体化させ、軽量で優れた遮熱性・断熱性を発揮します。
また、表面には超高耐久ガルバが用いられているため、通常のガルバリウム鋼板に比べなんと3倍以上の寿命も期待できます。
今回施工したスーパーガルテクトは今年1月に出たばかりの新色「シェイドワインレッド」です。落ち着いた赤色が特徴で人気の出そうなお色ですね。
棟部分には換気用の屋根材を設置しました。
暖められた空気は上昇する性質があり、家の頂点にある棟部に換気機能を施工することで効率的に換気が行えます。効率的な換気によって小屋裏の結露を防ぎ、家を内部結露から守ります。
湿気のこもりやすいカバー工法では基本的に換気棟の取り付けをおすすめしています。
換気棟は屋根に穴をあけるため雨漏りを心配される方も多いですが、経験のある職人が施工すれば雨漏りを起こすことはありません。
▷参考記事:屋根の「換気棟」とは?役割やメリット・デメリットを解説
工事で改善された点
劣化していたパミール屋根を耐久性の高いスーパーガルテクトにてカバー工法することで、雨漏りがおさまり、屋根の耐久性が向上しました。
お伝えしたいこと
この度は、山口板金にご依頼いただき誠にありがとうございました。
パミール屋根は劣化しやすい屋根です。
強風により飛散して事故が起こった事例もあります。
ご自宅がパミール屋根の場合は、早めのリフォームをおすすめいたします。
カバー工法で屋根リフォームをすることで既存の屋根材の撤去費用がかからない分、葺き替え工事より工事費用を抑えることもでき、工期日数も短縮することが可能です。
ただし、カバー工法は屋根の状態が比較的良好である場合のみにできる施工方法です。今回は野地板には腐食が見られなかったため施工できましたが、雨漏りなどの被害が発生している場合には野地板まで腐食が発生し、葺き替え工事が必要となる可能性が高くなります。
長岡京市や京都市の屋根工事・雨漏り修理は山口板金にお任せください!
現場住所 | 長岡京市 |
---|---|
施工内容 | カバー工法 |
築年数 | 約30年以上 |
施工箇所詳細 | 屋根全体 |
使用屋根材1 | スーパーガルテクト |
使用屋根材2 | ニューライナールーフィング |
工事金額 | 70万円 |