京都市西京区にて雨漏り修理〈瓦とトタン屋根からスーパーガルテクトへ葺き替え〉
2021/01/31
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
京都市西京区にお住まいのお客様より、「一階の壁と窓際の天井から雨漏りが発生している、屋根は瓦とトタンで傷んでいるトタンの方から雨漏りしているようなので一度見てほしい」とのご相談をいただきました。
現地にうかがったところ、確かに既存のトタン屋根の劣化が激しく、全体に錆びてしまって雨漏りを起こしていました。
劣化状態から葺き替えをおすすめしたところ、お客様のご希望で「スーパーガルテクトで瓦も両方葺き替えてしまいたい」とのことでした。
トタンの方がスーパーガルテクトでは勾配不足でしたが、お客様の強いご希望でしたので、ルーフィングを2重にするなど対策をして葺き替えを行いました。
先日、京都市西京区にて、雨漏り修理(スーパーガルテクトによる屋根葺替え工事)を行った様子をご紹介します。
今回施工させていただいた屋根は、瓦屋根と金属屋根から構成されており、それら全てをスーパーガルテクトへと葺き替えました。
施工の様子
施工前の様子
まず、こちらが施工前の写真です。
瓦屋根こそ大きなヒビ割れや破損はありませんが、トタンの瓦棒葺きの屋根部分は全体的に錆びてしまってます。
こちらのトタンが穴あきを起こして雨漏りが発生していました。
瓦と金属屋根では耐用年数に大きな差があり、瓦は50年以上の非常に長い耐用年数を誇りますが、トタンは長くても20年程度です。
金属屋根は錆が目立つようになると当然美観も悪くなりますし、錆によって穴が開いたりするケースも多く、穴が開けば雨漏りの原因になってしまいます。
既存屋根の撤去
今回は、お客様の強いご希望で、トタンと瓦屋根の両方を軽量で断熱材一体型の「スーパーガルテクト」へと葺き替えていきます。
まずは既存屋根を撤去していきます。
1枚目が瓦を撤去した状態、2枚目が金属屋根を撤去した状態です。
葺き替え工事ではこちらのルーフィングも全て新品へと取り替え、野地板の状態も確認して、必要に応じて増し貼りなどの補修や張替えを行います。
野地板やその上に貼っていくルーフィングは耐用年数が約20年程度です。
屋根表面の屋根材だけ新しくなっても下地やルーフィングがそのままだと、せっかく今回大掛かりな工事を行なったのにわずか数年で雨漏りなどの不具合が起こるリスクが高まります。
下地やルーフィングだけを取り替える場合でも屋根材は一旦外さないといけないので、屋根材を撤去したタイミングで内部まで全て綺麗にしてしまおうという訳です。
野地板の増し貼り
新しく寸三垂木を入れ、上から構造用合板12mmを施工して増し貼りを行います。
これで下地も今後20年程度は不具合無くお過ごしいただけます。
ルーフィングの施工
下地材を敷き終われば、続いてルーフィング(ゴムアスルーフィング)を施工していきます。
ゴムアスルーフィングは改良された耐久性の高いルーフィングシートで、「改質アスファルトルーフィング」「ゴムアス」「ゴムアスファルトルーフィング」とも呼ばれます。
ルーフィングは屋根表面で受け止めきれなかった雨水が建物内部へ侵入するのを防ぐという重要な役割を持っています。
つまり、屋根表面の屋根材で降り注ぐ雨を防ぎ、その下に敷いてあるルーフィングでさらに雨水から建物を守るという二段構えになっているのです。
そのため、どんなに屋根表面を綺麗にしても、このルーフィングに不具合があったり劣化していれば雨漏りのリスクが高まるため非常に重要な役割があります。
今回は田島ルーフィングの「タディスホワイト」を使用しました。
トタン屋根の方は、写真ではわかりづらいのですが勾配が2寸しかなく、スーパーガルテクトの最低勾配よりもさらに勾配が緩い屋根だったのですが、どうしてもスーパーガルテクトで屋根を統一されたいというご希望でしたので、ルーフィングを二重に施工して対策をしております。
スーパーガルテクトの施工
ルーフィングの上から軽量な屋根材「スーパーガルテクト」を葺いて工事は完了です。
スーパーガルテクトは断熱材が一体化しており、高い断熱性能と耐久性のある優れた屋根材です。
隣の屋根との取り合い部分は隙間ができないように、雨押え板金を施工しています。
工事で改善した点・期待できる効果
劣化したトタン屋根を葺き替えことで雨漏りが無事に止まりました。瓦屋根と一緒に葺き替えたことで外観が統一され、錆びたトタンの美観も回復しました。
そして重たい瓦屋根から軽量なスーパーガルテクトに変わったことで耐震性が向上しました。
さらに断熱材付きということで屋根材から伝わる熱を抑制して室内の快適性を高める事ができるようになりました。
今回、耐久性の高いゴムアスルーフィングに取り替えたので、下地材と共に今後20年程度は不具合無くお過ごしいただけます。
施工担当者より
この度は山口板金に工事をご依頼いただき誠にありがとうございました。
勾配不足の部分に関してはルーフィングを二重にして施工しております。
お客様からも雨漏りが止まり、ご希望通りに両方の屋根が同じ屋根材で葺き替えられたとお喜びいただけました。
今後なにかご不安なことがございましたらいつでもご連絡ください。
お伝えしたいこと
トタン屋根は、最初は塗装によって表面に防水機能を付与し、金属が酸素や水に触れて酸化しないようになっています。
しかし塗装が紫外線によって劣化すると金属が露出して錆やすくなります。トタンはガルバリウム鋼板よりも錆やすいため定期的な塗装が錆の防止には欠かせません。
屋根の葺き替え工事は、本来は劣化した屋根や雨漏りが起こっている屋根に対して行う修繕工事ですが、近年では、屋根材の進化・高性能化と共にリノベーションとして断熱性や軽量化など新しい価値を付け加えることも可能です。
▷参考記事:屋根の軽量化は何故必要? 行政が推進する理由とは?
屋根修理や雨漏り修理はもちろん、耐震性や断熱性の向上を目的とした屋根リフォームまで、京都で屋根に関する工事は山口板金にお任せください!
現場住所 | 京都市西京区樫原久保町 |
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施工内容 | 屋根葺き替え工事 |
施工箇所詳細 | 屋根全体〈瓦屋根+金属屋根〉 |
使用屋根材1 | スーパーガルテクト |
工事金額 | 80万円 |