京都市北区にて京都市の補助金(まちの匠・ぷらす)を活用した葺き替え工事
2024/05/28
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
北区のお住まいのこちらのお客様は、築40年程の瓦屋根のお家で、前の台風で一度雨漏りされていて、ご自身で補修などをされたそうです。
しかし一時はとまっていましたが、また雨漏りしており、そろそろ時期ということもあり、瓦からガルバリウム鋼板への葺き替えをご希望で工事のご依頼をいただきました。
4月1日からの補助金、耐震補助「京都 まちの匠補助金」を利用してのご依頼でした。
ガルバリウム鋼板を改良した高い耐久性を持つ「スーパーガルテクト」による葺き替えと、北区ということもあり、寒冷地域なので雪留めと、換気棟をご提案いたしました。
施工内容
施工前の様子
築40年の瓦屋根の様子です。
瓦の破損や、特に棟瓦に大きな破損が見られます。
棟の下にある漆喰の劣化も見られたため、こうした箇所から雨が侵入していたとみられます。
今回、葺き替え工事ですので、こちらの瓦を撤去して新しい屋根材を葺いていきます。
既存瓦の撤去
まずは瓦を撤去していきます。
瓦の下には土が敷かれていました。
こうした屋根を土葺きといい、瓦の下に大量の土をのせることで瓦を固定し、重量を増すことで強風対策となっていました。
しかし土葺き屋根では瓦の重さに加えて土の重さも加わるため、相当の重量があります。
屋根が重いと、建物への負荷も大きくなり、また地震の際の揺れも大きくなります。
胴縁の設置
瓦と土を撤去して、清掃します。
すると下にはバラ板という杉の板を並べた下地があります。
このバラ板の上に、胴縁という木材を載せて、高さが水平になるように調整します。
構造用合板の施工
そして胴縁の上から構造用合板を張っていきます。
こちらが新しい屋根の下地となります。
ルーフィング施工
軒先に板金を取り付け、軒先からルーフィングを張っていきます。
土葺きの屋根では、瓦の隙間から入り込んだ水を土が吸収し、乾燥させることで水から守っていましたが、最近ではこうした高い防水性を持つ改質アスファルトルーフィングによる防水が、屋根を雨漏りから守ります。
新しい屋根材の施工
そしてルーフィングの上から屋根材を葺いていきます。
屋根は「スーパーガルテクト」を使用しました。基材にはガルバリウム鋼板を改良したSGL鋼板が使用されており、錆びにくく、耐久性も高い屋根材です。
また断熱材と一体型となっていますので、夏の暑さを緩和してくれます。
北区ということで雪対策として雪止めと、そして換気のことを考慮して換気棟の取り付けも行いました。
施工後
こちらが施工後の様子です。
スーパーガルテクトの「シェイドブラック」にて仕上げました。
工事で改善された点
重要のある土葺きの瓦屋根を、軽量なスーパーガルテクトで葺き替えたことで屋根が軽量化され、耐震性が向上しました。
施工担当者より
この度は山口板金にご依頼いただき誠にありがとうございました。
瓦は丈夫で通気性にも優れた優秀な屋根材ですが、重量がある屋根材です。
土葺き屋根となると、その重さは一坪あたり約240kgとなり、建物への負荷だけでなく、耐震性も高いとはいえません。
今回、京都市の「まちの匠・ぷらす」という補助金を使用して屋根の葺き替えを行いました。
こちらは昭和56年以前に着工された木造住宅等(旧耐震)の耐震・防火改修にかかる費用の一部を助成する補助金です。
屋根の葺き替えによる軽量化は多くの市町村で、助成金の対象となっています。
屋根の耐震が気になる方、また梅雨や台風シーズン前に雨漏りを直しておきたい方、山口板金までご相談ください。
▷参考サイト:京都市:【令和6年度】「まちの匠・ぷらす」京町家・木造住宅 耐震・防火改修支援事業
山口板金では補助金を使用した屋根葺き替えなどにも対応しております!
【補助金を活用したその他の施工事例】
京都市で雨漏り修理や屋根修理をご検討の方は、屋根の専門職人・山口板金に一度ご相談ください。
現場住所 | 京都市北区 |
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施工内容 | 屋根葺き替え工事 |
築年数 | 築40~50年 |
施工箇所詳細 | 屋根全体 |
施工期間 | 3日 |
使用屋根材1 | スーパーガルテクト(シェイドブラック) |
工事金額 | 150万円(補助金20万円) |