京都市右京区太秦にて屋根の軽量化・瓦屋根葺き替え工事
2024/01/12
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
右京区太秦にお住まいの方より、大雨の時に雨漏りが少し発生していて、もう築年数も40~50年で瓦屋根が老朽化してきたので葺き替えをしたいというご相談をいただきました。
地震も心配だから軽量な屋根材に葺き替えたいとのことでした。
またなるべく安く葺き替えたいとのことでしたので、立平葺きをご提案いたしました。
京都市右京区太秦にて瓦屋根葺き替え工事を行った様子をご紹介いたします。
施工内容
既存瓦屋根の撤去
葺き替えのために既存の瓦屋根を解体して撤去していきます。
大きな屋根ですので、一面ずつ撤去していきます。
葺き替え工事は屋根がなくなってしまうので雨が降った時に雨漏りのリスクがあります。
雨が降った時のためにビニールシートなども用意していますが、リスクを考えて工程を組み立てます。
撤去した瓦とその下の土も袋に詰めて慎重に下に下ろします。
大きなお屋根の場合、この分量が多く、一袋の重量もあるため慎重に行います。この瓦や土の重量はかなりのもので、屋根全体の重量もどうしても重くなってしまいます。
垂木の施工
土もきれいに撤去し、既存の野地板が見える状態にしました。
既存野地板の上から35mm角の垂木を打ちます。
野地板の施工
垂木の上に新しい野地板を施工します。
瓦屋根は長年の重みで野地板にたわみやゆがみが発生していることが多く、こうしてかさ上げすることで不陸調整が行え、屋根が水平になり、野地板の耐久性も向上します。
ルーフィングの施工
野地板の上にルーフィング(防水シート)を張っていきます。
最終的に屋根の防水を担うルーフィング施工まで進んだところで反対側にも取り掛かります。
今回少し雨漏りが起こっていたため、通気性のよい透湿防水ルーフィングの「エコルーフ」を採用しました。
このルーフィングは、水は防ぎますが湿気は通すので通気性が高く、野地板が湿気で傷むのを防ぎます。
通気ルーフィングは軽量なので軽量化効果も期待できます。
日をまたぐ時にはこのように施工途中の箇所にビニールシートを張って雨が降っても傷まないようにします。
立平葺き
ルーフィングの上から屋根材本体を葺きます。
今回はガルバリウム鋼板による立平葺きを行いました。
立平葺きはあらかじめカットした長尺の屋根材を屋根に対して垂直に張っていく工法です。
雨の流れを遮らないため防水性が高い葺き方です。
また長尺の屋根材を現場で施工するため、ほかのスレートや横葺きの金属屋根よりも施工価格が安く抑えられます。
工事で改善した点
雨漏りが生じていた老朽化した瓦屋根を葺き替えたことで屋根の耐久性が向上し、雨漏りが進行して屋根や建物の耐久性が低下する恐れがなくなりました。
また重い瓦屋根から軽量な立平葺きに葺き替えたことによって屋根全体が軽くなり、耐震性が向上しました。
施工担当者より
この度は山口板金にご依頼いただき誠にありがとうございました。
瓦屋根は耐久性の高い、塗装なども不要で色褪せも起こりにくい丈夫な屋根材です。
耐用年数は50~60年と言われております。
しかし築40~50年を超えてくるとそろそろ耐用年数が気になるところです。
屋根の重量があるとそれだけ地震の際に柱や構造材への負荷が高くなります。耐震対策には様々な方法がありますが、軽い屋根に葺き替えるというのも耐震対策の一つとして認められています。
また40年以上前に建てられた建物は、1981年の新耐震基準を満たしていない可能性が高くなります。
京都府では屋根の軽量化も対象とした「京都府木造住宅耐震改修等事業費補助」を行っていますので、こうした制度を活用してお家の耐震を見直すのもおすすめです。
参考:京都府木造住宅耐震改修等事業費補助について/京都府ホームページ
京都市で屋根の葺き替えや雨漏り修理、屋根の軽量化をお考えの方は、実績多数の山口板金にご相談ください。
現場住所 | 京都市右京区太秦 |
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施工内容 | 瓦屋根葺き替え工事 |
築年数 | 約40~50年 |
施工箇所詳細 | 屋根全体 |
施工期間 | 5日 |
使用屋根材1 | ガルバリウム鋼板 |
工事金額 | 200万円 |