京都市右京区にてカバー工法
2022/11/29
京都市右京区にてカバー工法を行いました。
近年、屋根のリフォームとして葺き替え工事ではなくカバー工法が非常に人気で、山口板金でもカバー工法のご依頼を多くいただいています。
京都と言えば瓦屋根のイメージが強いですが、瓦屋根の場合はカバー工法は適しません。
瓦屋根のリフォームは基本的には葺き替え工事、瓦がまだまだ使える状態であれば葺き直し工事が行われます。
にも関わらずカバー工法の需要が増えているということは、新築住宅において皆様が瓦屋根ではなくスレートや金属屋根を多く選ばれていることの証明です。
実際、新築から15年ほど経過した際のメンテナンスとしてカバー工法のご依頼をいただく場合も、その多くがスレート屋根です
京都も古い寺社仏閣以外は洋風建築ばかりが建ち並ぶといった景観になるのかもしれませんね。
カバー工法のため既存屋根の上にルーフィング(防水シート)を敷いていきますが、今回は田島ルーフィングのライナールーフを使用しています。
ルーフィングには、アスファルトルーフィングや透湿ルーフィングなどいくつか種類があります。
その中でアスファルトルーフィングは最も住宅用ルーフィングとして使用されている建材ですが、今回使用したライナールーフはアスファルトルーフィングの中でも「改質アスファルトルーフィング」と呼ばれるルーフィングです。
アスファルトルーフィングは、フェルト(厚紙)や不燃布にアスファルトを染み込ませたシートで、アスファルトが防水の機能を果たし、建物内部への雨水の浸入を防いでくれます。
改質アスファルトルーフィングは、通常のアスファルトルーフィングにポリマーや天然アスファルトなどを加え、性能をより向上させたシートになります。
基本的には改質アスファルトルーフィングの方がアスファルトルーフィングよりも高性能です。
その中でもこのライナールーフは、改質アスファルトルーフィングの先駆けとなった最高級の品質を誇るルーフィングです。
一口にルーフィングといっても、勾配のきつい屋根に適したもの、釘穴シール性・温度適応性に優れるもの、谷などの雨水が集中する部分に適したものと、微妙な性能の違いによって適した施工箇所が違います。
山口板金では、屋根の状態や構造を的確に見極め、屋根ごとに最も適したルーフィングを選んで施工しています。
ルーフィングを敷き終えたら、その上に新しく屋根材を葺いて完工となります。
今回の施工は4日間でしたが、カバー工法を選ぶメリットの一つにこの施工期間の短さがあります。
葺き替え工事だと既存屋根の撤去・荷下ろし作業、屋根下地の改修作業などが発生するため、工期は平均で10〜14日、早くても一週間程度です。
工事期間中はご自宅の周囲に足場を組み立て、日中は職人が出入りを繰り返すため、どうしてもお客様にご迷惑・ご不便をおかけしてしまいます。
その点で、カバー工法は短期間で工事が終わるため、手軽さの部分でも人気の屋根リフォーム工法となっています。
京都でカバー工法をご検討中の方は、ぜひ山口板金にお任せください!