屋根修理の「足場代」はいくらかかる?京都の相場と節約方法を解説
2025/10/30
「屋根修理の見積もりを取ったら、思ったより高かった…」
その理由のひとつが「足場代」です。
屋根の工事を安全かつ正確に行うには、足場の設置が必要不可欠。
でも、実はこの足場代こそが、費用の中で大きな割合を占めていることも少なくありません。
この記事では、
・足場代がなぜ必要なのか
・京都での相場はいくらか
・少しでも安く抑える方法
・「足場込み」の見積もりで注意すべき点
などをわかりやすく解説していきます。
屋根修理を検討中の方は、後悔しない工事のためにぜひ最後までご覧ください。
足場って本当に必要?設置の理由とは
「短期間の修理だし、足場なんて必要ないのでは?」
「ハシゴで十分じゃないの?」
そんな声を、実際にお客様からいただくこともあります。
ですが結論から言えば、多くの屋根修理や塗装工事では、足場の設置がほぼ必須です。
ではなぜ、足場が必要なのでしょうか?
ここでは、安全性・品質・近隣配慮の3つの観点から、足場の重要性をわかりやすく解説していきます。
1. 職人の安全を守るために欠かせない「命綱」
屋根の上での作業は、高所での不安定な環境下で行われます。
特に京都の住宅は、2階建て以上の建物が多く、屋根の勾配(傾き)も急なことが少なくありません。
こうした場所でハシゴだけを使って作業するのは、非常に危険です。
万が一バランスを崩してしまえば、大きな事故につながりかねません。
そこで足場を設置することで、
・職人が両手を使って作業できる
・安定した姿勢で長時間の作業が可能になる
・落下防止の手すりやネットで安全性を高められる
といったように、作業員の命を守るために不可欠な環境が整えられるのです。
特に雨の日や風が強い日など、滑りやすくなる状況下では、足場があるかどうかで安全性は大きく変わってきます。
2. 仕上がりの「質」を左右する大きなポイント
安全面だけでなく、足場は施工品質の向上にも深く関係しています。
例えば、屋根塗装を行う場合。
足場がないと、職人は不安定な体勢で作業をせざるを得ません。
その状態では、細かい部分の塗りムラや塗り残しが発生しやすく、最悪の場合、数年で再塗装が必要になるケースもあるのです。
また、カバー工法や葺き替えといった板金工事でも、材料の取り付け位置や重ね方など、1mm単位の正確な調整が求められます。
こうした繊細な作業を高いクオリティで仕上げるには、「安定した足元」と「全体を見渡せる高さ」が必要不可欠というわけです。
3. 近隣への配慮にもつながる「養生ネット」
足場の役割は、安全・施工性だけではありません。
近隣住民への配慮にも大きなメリットがあるのです。
多くの足場には、「飛散防止ネット(養生ネット)」と呼ばれるシートが取り付けられます。
これにより、
・作業中の工具や材料の落下を防げる
・塗料やほこりが風で飛ぶのを抑えられる
・プライバシーを守りながら工事を行える
といったトラブル予防やクレーム回避にもつながるのです。
特に住宅が密集する京都市内では、
「お隣さんとの距離が数十センチしかない」という環境も珍しくありません。
そうしたエリアでの工事こそ、足場と養生ネットによるマナーある施工が信頼に直結するのです。
4. 短期間の工事でも足場が必要な理由とは?
「ちょっとした修理なら、足場を省いても問題ないのでは?」
たしかに、修理内容によっては、足場を設置しない方が安く済むケースもあります。
たとえば、雨樋の一部交換や、屋根のごく狭い範囲の応急補修などがそれにあたります。
しかし、たとえ作業が1日で終わる場合でも、職人が高所で道具を扱う以上、安全性を軽視すべきではありません。
また、足場がないことで作業効率が落ち、結果的に工期が延びて人件費がかさむ可能性もあるのです。
長期的な視点で見ると、「足場をしっかり設置した上での丁寧な工事」が最もコストパフォーマンスが良いとも言えるでしょう。
京都での足場代の相場はどれくらい?
では、実際に屋根修理でかかる足場代の相場はどれくらいなのでしょうか。
一般的に、足場設置の費用は「1㎡あたり600〜1,000円」程度が目安とされています。
京都エリアでもこの金額帯は大きく変わりません。
たとえば、延べ床面積30坪(およそ100㎡)の2階建て住宅で屋根を囲う場合、
足場の必要面積は約150㎡ほどとなり、
おおよそ10〜20万円が相場となります。
もちろん、
・建物の形状(複雑な凹凸があるか)
・隣地との距離
・高さ(2階建てか3階建てか)
・京都市内か郊外か
などによって、多少の上下はあります。
特に住宅密集地では、足場の組み立てに追加の工夫や人手が必要になり、費用が高くなりやすい傾向があります。
「足場代込み」の見積もり、ここに注意!
「一式」表記は中身を確認する
屋根修理の見積書に「足場費用 一式」とだけ書かれている
このようなケース、実は少なくありません。
一見シンプルで分かりやすく見えますが、「一式」という表記には落とし穴が潜んでいます。
なぜなら、「一式」と記載されているだけでは、
・足場の面積(何㎡分か)
・足場の種類(単管足場かクサビ式足場か)
・設置日数(何日間組みっぱなしなのか)
といった具体的な内訳が不明確なままになってしまうからです。
こうなると、見積もりの妥当性が判断しにくく、場合によっては相場よりも高い金額を請求されていることに気づけないことも。
㎡単価と総面積を確認しよう
安心して依頼するためには、「足場〇㎡×単価=合計金額」のように、具体的な数量と単価が記載されているかを確認するのが鉄則です。
たとえば、京都市内の戸建て住宅(延床30坪前後)であれば、外周+高さを考慮しておおよそ150〜200㎡前後の足場が必要になることが多いです。
足場の相場は、1㎡あたり700〜1,200円程度が一般的。
これをもとに、自宅に必要な足場面積×単価で、「相場に近い金額かどうか」を見極めることができるのです。
「足場代無料」には裏があることも
なかには、「足場代無料!」とうたっている業者も存在します。
一見お得に感じるこの表現、実は別項目で金額が上乗せされている可能性もあるのです。
たとえば、
・塗装工事の単価が高めに設定されている
・「諸経費」にまとめて上乗せされている
・総額で見れば他社より高くなっている
といったことがあるため、「本当にトータルで安いのか」をしっかり見極める必要があります。
誤解のないようにお伝えすると、「足場無料」がイコール悪質というわけではありません。
ただし、他の項目とのバランスを見たうえで総額が適正かを判断することが大切なのです。
良心的な業者は説明も丁寧
信頼できる業者ほど、見積もりの内容を丁寧に説明してくれます。
足場の面積や設置日数、使用する資材の種類などについても、専門用語をかみ砕いて伝えてくれる姿勢があるかどうかが判断材料になります。
見積書の「足場費用」について質問したときに、
「大体こんなもんです」
「全部込みになってますから」
といった曖昧な返答が返ってくるようなら、注意が必要かもしれません。
逆に、
「お宅の場合は3面に足場を設置して、全部で180㎡くらいです」
「今回はクサビ式足場を使います。しっかり固定できて塗装に向いていますよ」
といった具体的で誠実な説明がある業者は、安心して任せられる可能性が高いでしょう。
足場代を節約するには?4つの賢い方法
1. 屋根と外壁を同時に施工する
もっとも大きな節約ポイントは、屋根と外壁を同時にリフォームすること。
どちらの工事も足場が必要なため、別々に依頼すると足場代が2回分かかってしまうのです。
反対に、同時施工であれば足場代は1回分で済み、10万円以上の節約になることもあります。
2. 複数業者に相見積もりを取る
同じ内容の工事でも、業者によって足場の施工会社や契約条件が異なるため、金額にも差が出ます。
最低でも2〜3社から見積もりを取り、足場代の内訳と比較するのが賢明な判断です。
3. 火災保険の適用範囲を確認する
台風や突風など自然災害が原因の屋根修理であれば、火災保険が適用できる可能性があります。
その際、足場設置費用も保険対象になるケースが多いため、事前に保険会社や修理業者に相談してみましょう。
ただし、経年劣化や自己判断で行ったDIYによる破損は対象外になることがあるため、注意が必要です。
4. 足場業者と直接契約しない
足場は専門の業者が設置を行いますが、個人が直接依頼するのは危険です。
屋根修理業者を通して一括管理する方が、施工全体の連携がスムーズでトラブルも起きにくいでしょう。
京都で足場代の相談はどこにすればいい?
京都市内および近郊で屋根修理を検討している方は、地域密着で実績豊富な業者を選ぶことが安心です。
「山口板金」は、京都を拠点に屋根修理・リフォームを手がける専門業者。
点検から見積もり、足場手配までワンストップ対応しており、ドローン点検による調査も無料で実施しています。
高所作業を伴う工事だからこそ、信頼できるパートナー選びが重要なのです。
まとめ
屋根修理において、足場代は見落とされがちですが、実は費用の中でも大きな割合を占める重要項目です。
費用感を把握し、相場と見比べることで、「なぜこの金額なのか」を理解でき、結果として後悔のないリフォームにつながります。
屋根だけでなく外壁や雨どいのメンテナンスも検討している方は、ぜひこの機会に一括での点検・見積もりをご依頼ください。
京都での屋根修理は、「山口板金」が全力でサポートいたします。
よくある質問(Q&A)
Q. 足場代が無料の業者は本当にお得ですか?
A. 必ずしも「無料=お得」とは限りません。
一部の業者では、「足場代無料」とうたって集客を図ることがあります。
確かに魅力的に見えるかもしれませんが、実際には他の項目に費用が上乗せされているケースも少なくありません。
たとえば、
・塗装や修理工事の単価が高めに設定されている
・「諸経費」や「共通仮設費」などにまとめて含まれている
・材料費や人工代(人件費)が割高になっている
といった形で、トータルで見ると他社より高くなることもあるのです。
本当に適正価格かどうかを判断するには、複数社の見積もりを比較することが大切です。
「無料」の言葉に飛びつくのではなく、内訳や相場とのバランスを冷静に見極めましょう。
Q. 足場を設置しないで屋根修理することはできますか?
A. 小さな修理であれば不可能ではありませんが、基本的にはおすすめできません。
確かに、屋根のごく一部だけを補修する場合や、1階のひさしなどの低い位置での作業であれば、
はしごや簡易足場で済ませられるケースもあります。
ただし、通常の屋根修理は高所での作業・傾斜のある屋根・複雑な工程を伴うため、
安全性・作業の正確性・周囲への配慮の面からも、足場の設置はほぼ必須といえます。
とくに以下の場合には足場なし施工は推奨できません:
・屋根塗装や全面張り替えなど、広範囲にわたる工事
・2階建て以上の住宅
・工事期間が複数日にわたる場合
・養生(飛散防止ネット)を必要とする場合
無理に足場を省こうとすると、かえって事故や施工ミスのリスクが高まってしまいます。
信頼できる業者に相談し、必要性をきちんと説明してもらうのが安心です。
Q. 火災保険で足場代は補償されますか?
A. 条件を満たせば、足場代も保険でカバーされる場合があります。
火災保険は「火災」だけでなく、風災(台風・強風)や雪災、落雷など自然災害による損害にも対応している保険です。
たとえば台風で屋根が壊れた場合、修理に必要な「足場代」も含めて請求できることがあります。
ただし、以下のような点には注意しましょう。
・経年劣化による修理は対象外
・必要書類(被害写真・見積書・修理報告書など)をそろえる必要がある
・保険の種類や契約内容によって補償範囲が異なる
また、保険申請に詳しい屋根業者に相談することで、スムーズな申請と給付につながる場合もあります。
山口板金では、火災保険を活用した屋根修理のご相談も承っています。
見積書や写真の準備など、申請サポートも対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
