屋根修理と一緒に検討したい外壁リフォームのメリット
2025/09/29
「屋根が傷んできたから修理を検討しているけれど、外壁も一緒に直した方がいいの?」
こうした疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、屋根修理のタイミングは、外壁リフォームを検討する絶好のチャンスでもあります。なぜなら、屋根と外壁はどちらも建物を守る“外装部分”であり、劣化の進行や施工の効率が密接に関係しているからです。
この記事では、京都の住宅事情にも触れながら、屋根修理と同時に外壁リフォームを行うことのメリットについて詳しく解説します。施工費用や見積もり時の注意点も紹介しますので、外装工事を検討中の方はぜひ最後までご覧ください。
屋根修理と外壁リフォーム、なぜ同時に行うとよいのか?

屋根と外壁は、どちらも家を守るうえで欠かせない「外装」の重要なパーツです。にもかかわらず、「屋根は今すぐ修理したいけど、外壁はまだ大丈夫そう」と判断し、別々に工事を行ってしまうケースが多く見られます。
しかし実は、屋根修理と外壁リフォームは「同時施工」が圧倒的に効率的で、かつ経済的にもメリットが大きいのです。以下では、その理由を詳しく解説します。
1. メンテナンス周期が似ているから
まず注目すべきは、屋根と外壁の「メンテナンス周期が非常に似ている」という点です。どちらも日々、強い紫外線や風雨にさらされているため、劣化のスピードはほぼ同じと考えてよいでしょう。
一般的に推奨されている塗装メンテナンスの目安は以下の通りです。
・屋根塗装:10〜15年ごと
・外壁塗装:10〜15年ごと
もちろん素材や環境によって前後はしますが、概ね同時期に塗り替えや修理が必要になります。
それにもかかわらず、屋根だけ・外壁だけといったように工事を分けてしまうと、都度足場を組む必要が出てきてしまうため、そのたびに費用と時間がかかってしまうのです。
たとえば、10年目に屋根だけ修理し、12年目に外壁塗装をするような場合、2回分の足場代がかかってしまいます。それだけで数十万円の差が生じてしまうこともあるのです。
2. 足場代をまとめて節約できる
屋根・外壁のどちらの工事にも共通するのが「足場の設置」です。高所作業となるこれらのリフォームには、安全かつ効率的に施工を行うために足場の設置が必須となります。
しかしこの足場、実は見積もりの中でも意外と高額になることが多く、一般的な戸建住宅で15〜25万円程度が相場とされています。さらに、屋根と外壁を別々に施工すれば、この足場代がそれぞれの工事ごとに発生してしまうのです。
つまり、屋根修理と外壁リフォームを同時に行うことで、足場代を「1回分だけ」で済ませられるという大きなメリットがあるのです。
京都市内でも、屋根と外壁を別々に依頼してしまったことで、「同じ足場を使っていれば節約できたのに」と後悔する方が後を絶ちません。
特に、将来的に外壁のリフォームを予定している場合は、屋根修理のタイミングで一緒に外壁も見直すことを強くおすすめします。
3. 外観の統一感を保てる
住宅の外観は、屋根と外壁の「調和」によって美しく見えます。屋根の色・質感と外壁の色・素材がバランスよく整っていると、家全体の印象が洗練され、資産価値にも好影響を与えます。
ところが、屋根と外壁を別のタイミングで施工してしまうと、リフォーム後の色合いがチグハグになってしまうことも珍しくありません。
たとえば、屋根をシックなダークグレーに塗り替えた後、数年後に外壁を淡いアイボリーに塗装した結果、「屋根だけが浮いて見える」…といったように、全体のバランスが崩れてしまうことがあります。
特に京都の町並みでは、景観との調和も重要視されるため、色選びには慎重を要します。屋根と外壁を同時にリフォームすることで、カラーコーディネートを一括で考えることができ、結果的に「統一感のある美しい外観」に仕上がるのです。
また、プロの業者であれば、カラーシミュレーションなどを用いて仕上がりイメージの提案も可能です。
京都の気候が外装に与える影響とは?

京都は四季がはっきりしているため、屋根や外壁にはさまざまな負担がかかります。ここでは、具体的にどのような気候が外装の劣化に関わるのか解説します。
夏:高温多湿と強い紫外線
京都の夏は気温も湿度も高く、屋根材や外壁の塗装が傷みやすくなります。特に南側は紫外線の影響で色あせやひび割れが進みやすいので、注意が必要です。
冬:寒暖差と結露によるダメージ
冬になると、京都ならではの大きな寒暖差が生じます。これにより外壁の内部に結露が発生しやすく、放っておくと内部から腐食やカビが広がることもあります。
春・秋:黄砂や花粉、雨による汚れ
春は黄砂や花粉、秋は落ち葉などが外壁に付着しやすく、長く放置すると見た目が損なわれたり、塗装の劣化を早めたりする原因となります。
このように、京都の気候は外装にさまざまな影響を与えますので、外装メンテナンスは「まとめて定期的に」行うのが、住まいを長持ちさせるためにとても効果的です。
外壁リフォームを同時に行う具体的なメリット

屋根修理と一緒に外壁リフォームも行うことで得られるのは、コスト削減や外観の美しさだけではありません。実は住宅性能そのものが底上げされるという、実用面での大きなメリットも存在します。
この章では、屋根と外壁を「同時施工」することで得られる3つの具体的な効果について詳しく見ていきましょう。
1. 外装全体の防水性が向上する
屋根も外壁も、どちらも建物内部に雨水が入り込まないようにする「一次防水層」の役割を果たしています。
ただ、どちらか一方だけを修理しても、もう片方が傷んでいれば、そこから雨水が入ってきてしまう可能性があります。結局、十分な防水効果は得られないというわけです。
特に気をつけたいのが、屋根と外壁がつながる「取り合い部(とりあいぶ)」と呼ばれる場所です。ここは形が複雑になりやすく、施工の仕方によっては隙間ができて雨水が入りやすい場所なんです。
この取り合い部からの雨漏りは、なかなか気づきにくいものです。発見が遅れると、室内の壁や断熱材までじわじわと傷んでしまうことも少なくありません。
こうしたトラブルを防ぐには、屋根と外壁を「セットで考える」ことが大切です。同時に工事をすれば、職人さんも建物全体のバランスを見ながら、防水処理を適切に施すことができます。結果として、雨に強い住まいを実現できるのです。
2. 断熱・遮熱性能が改善される
屋根と外壁を一緒にリフォームすると、お住まいの断熱・遮熱性能をグッと高める絶好の機会になります。
最近では、次のような優れた機能を持つ建材が数多く登場しています。
・遮熱塗料(屋根用・外壁用)
・断熱塗料(セラミックが入ったものなど)
・高断熱外壁パネル(サイディングやALCなど)
これらを屋根と外壁の両方にうまく取り入れることで、夏は外からの熱を遮り、冬は室内の暖かさを逃がさない効果が期待できます。
例えば、京都の夏は35℃を超える暑い日が続きますが、屋根と外壁に遮熱塗料を使うと、室内温度が2〜3℃下がったという実例もあるんですよ。
こうした効果は、エアコンの使用を抑えることにつながり、電気代の節約にもなります。
もちろん冬も同じです。断熱性の高い材料を使えば、暖房の効きがよくなり、寒さ対策にもしっかり役立ちます。
3. 建物全体の耐久性が高まる
屋根や外壁の劣化は、見た目の問題だけでなく、家の骨組みにまで影響を及ぼすことがあります。
・屋根から雨水が入り込み、下地材が腐ってしまう
・外壁のひび割れから水が侵入し、断熱材や柱が傷む
・外装材がはがれて落ちたり、固定力が弱まったりする
こういった劣化は、部分的な修理だけでは根本解決できないことがあります。特に、傷みがかなり進んでからの修理は、費用がかさみがちです。
屋根と外壁を同時にメンテナンスすることで、家全体の「防水性」「耐候性」「耐震性」を一度に高めることができ、長い目で見ると安心して暮らせる住まいづくりにつながります。
さらに、同時に工事をすれば、職人さんが外装全体をしっかりチェックできるので、見落としがなく、きちんとした修理ができるというメリットもあります。
施工時の注意点と見積もりの比較ポイント

屋根修理と外壁リフォームを同時に検討する場合、工程や費用が大きくなるため、より慎重な業者選びと事前準備が重要です。ここでは、施工を失敗しないために知っておくべき「見積もりの取り方」や「業者選定時のポイント」について解説します。
複数業者に相見積もりを取ることが大切
屋根と外壁の工事をまとめて依頼するとなると、総額が100万円を超えるケースも珍しくありません。
たとえば、
・屋根の葺き替え:約80万〜150万円
・外壁塗装:約70万〜120万円
といった費用がかかることもあり、内容によっては200万円を超えるケースもあります。
このように高額になりがちな工事ほど、複数の業者から相見積もりを取って、価格と内容の比較検討をすることが非常に大切です。
比較の際にチェックすべきポイントは以下の通りです。
・工事範囲が明確に記載されているか
・使用する材料や塗料のグレードが明示されているか
・足場代・養生費などの諸経費が含まれているか
・保証内容やアフターサービスが明記されているか
金額だけで判断するのではなく、提案内容の丁寧さや担当者の説明力も合わせて比較することが、満足度の高いリフォームにつながります。
「屋根専門」か「外壁専門」かをチェック
見積もりを依頼する際は、その業者がどの分野に強いのかも確認しましょう。
リフォーム業者の中には、屋根工事を下請けに出したり、逆に外壁塗装を外注に任せているケースもあります。これでは工事の品質や連携にバラつきが出やすく、仕上がりに差が生まれることも。
その点、山口板金のように「屋根板金・外壁リフォームの両方に対応できる専門業者」に直接依頼できれば、工程管理も一元化できて安心です。
また、屋根と外壁の「取り合い部」(交差部分)などは、両方の構造に精通している業者でないと、雨仕舞の設計やシーリング処理に甘さが出るリスクもあります。
「うちは屋根しか詳しくないので外壁は協力会社に…」という業者には、見積もりや工事内容をより慎重に確認しましょう。
保証内容・アフターフォローの確認も忘れずに
外装リフォームは、施工後すぐに不具合が出るとは限りません。数ヶ月、あるいは1〜2年後に
・塗膜の剥がれ
・ひび割れ
・雨漏りの再発
・コーキングの劣化
などが発生するケースもあります。
だからこそ、事前に「施工保証の有無」と「アフターフォローの内容」をしっかり確認することが大切です。
一般的には、
・塗装工事:5〜10年の保証
・屋根の葺き替え工事:10〜15年の保証
・コーキング工事:5年程度の保証
などが付くことが多いですが、保証の範囲(塗膜剥離のみ/雨漏りまでカバーなど)や、書面での保証書の発行有無も比較材料になります。
また、地域密着型の業者であれば、施工後も気軽に点検やメンテナンスを依頼できる体制が整っているため、長期的な住まいの安心感が違います。
[nlink url=”https://yamaguchi-bankin-kyoto.com/knowledge/97/”]
まとめ
屋根修理を検討しているタイミングで、外壁の状態もあわせて見直すことで、以下のようなメリットがあります。
・足場代の節約で費用を抑えられる
・外装全体の防水・断熱性能が向上する
・建物全体の寿命が延びる
・美観や資産価値が高まる
とくに京都のように気候の変化が大きい地域では、外装の定期メンテナンスが家を長持ちさせるカギとなります。
私たち山口板金は、京都市伏見区を拠点に、屋根板金・雨漏り修理の専門知識と豊富な施工実績を持つ地元の工務店です。
屋根修理はもちろん、外壁塗装やサイディング張り替えまで一貫して対応し、足場工事やドローン点検も自社で行えるのが強みです。お客様のお住まいの状態をしっかり診断した上で、最適なリフォームプランをご提案いたします。
「家のどこから傷みが出ているのか分からなくて心配」
「まずは見積もりを見てから検討したい」
このようなご要望にも、無料の現地点検・相談から丁寧に対応させていただきますので、どうぞお気軽にご連絡ください。